2006/03/26

コンサート

MRT南京東路から徒歩にて、
開演二時間ほど前に会場
台北アリーナに着くと、
そこは長蛇の列。

会場外のブースにてとり急ぎ、
発売になったばかりの「盖世英雄 勝利慶功版」CDとパンフレットを購入。
過去のCDを売っていなかったのは少々残念。
グッズは下調べの時点であまり購入意欲がわいていなかったためスルー。
でも行列は、これを買うために並んでいるひとの模様。

会場内では入り口脇にチケット交換所ができており、
ネット予約の際に印字した用紙とパスポートを見せて、
チケットをゲット。
マレーシアと違ってこういうところが整っているので、
本当に台湾は便利。

その後、腹ごしらえにと会場内のフードコートへ。
ひと周りしたあと懐かしの「オリエンタルカレー」があったので、
食べて見ることにする。
幼い頃TVCMをよく見ていたのだけれど、
実は食べたのははじめてだった事に気づく。

直前予約したせいで最後列とはわかっていたけれど、
左側の席が空席のはずが、なぜが右側が空席だった。
ネットでは売り切れと盛んに報道されてましたが、
実際はまだ少し残っていた為、幸い購入する事ができた。

私の前の席は小学生を含む家族連れ。
1万円以上する席でたけ~っと思いつつ買った私だっただけに、
みんなリッチなんだなと思う。

左隣は女性2人連れ。
通路をはさんだ後ろの招待者席に着席した人が出始めた際、
2人に話しかけてみると、
「セリナのお父さん」や「183clubの誰々」と私のわからない人物について、
教えてくれる。

そうこうするうちに開演。
・・・なのだが誰もスタンディングしないんですね。

少なくとも私の見渡せた範囲の観客のみなさんは。
Jay@東京国際フォーラムではいきなり立っていた事もあり、
疲れた体では少々不安だったのですが、
着席スタイルは結構快適でした。

とはいえ当日の私は、海外だからなのか、
はたまた誰も知ってる人がいないせいなのかやたらHigh。
ふだん嬌声とかあげないのに、 リーホン登場の瞬間から大騒ぎ。
自分でもちょっと意外・・・。

リーホンの衣装についてちょっとツッコミ。
レイバンタイプのサングラスをかけてた時、
やっぱりHGが頭をよぎって笑いそうに・・・。

なぜかプレスリーのような腕にひらひらのついた衣装を着ていたときは、
ひらひらが邪魔くさくなったのか、
何気なく・・・ではなくて意味ありげな様子で「ひらりっ」とはらっていたのには、
私も近辺の席の観客も失笑してました・・・。

詳細なコンサートレポは他のところで読むことができるので、
わたし的な視点でいくつか印象深い点を挙げると・・・。

台北アリーナにはステージ左右にモニターがあり、
おもに舞台上の様子が映し出されています。
そして画面下部には歌詞が出ていました。
日本のコンサートは聴きに行くというイメージですが、
中華圏は一緒に歌うという要素が大きく、
それをまさに象徴するかのようでした。

日本では演歌や童謡を除くとたいていの場合、
4/4拍子の場合2.4拍めに手を打つわけですが、
中華圏ではたいてい1.3拍めに来ます。
リーホンはそれを2.4拍に矯正させるため、
テレサ・テンの曲を例にして打つタイミングを指導。
「Follow Me」のようなブラック色の強い曲にはここは重要なポイントで、
おかげで大好きなこの曲も本当にノッっちゃいました。
その後ダンサー自らが1.3拍に戻ってたので、
やっぱりな~って感じでしたが(笑)。

今回のバンドは、

リーホンってばアメリカ人だし白人ばっかなのかと思っておりましたが。
そうでもなくて各国混成メンバーでした。
欧米系・中華系・それにマレー系のメンバーも。
マレーシアの音楽人の中には海外で活躍する人もいらっしゃいますが、
たいていは華人。
とは言っても私が知らなかっただけなのかもですが、
今回新たな発見でした。

それから。
日ごろ中華圏のアーティストは映画に出演したりする機会が多く、
音楽に専念できていないのでは懸念しているワタクシです。
またライブでは過剰な演出なしに、
例えていうなら陶【吉吉】のように音楽のみで勝負するのが、
アーティストの本来あるべき姿とも実は考えております。

陶【吉吉】の無料コンサートをマレーシアで見たことがありますが、
歌唱力や楽曲の水準の高さで客を高揚させるような力があると思ったものです。

リーホンも歌唱力も相当なものですし、楽曲もすばらしい。
ある種学術的なほどにつきつめた東洋の音楽と、
西洋との融和が彼の提唱するchinked out。
その完成度はすでに誰も追随できないところにあると思います。

当日楽器は6種類も演奏し、多才なところを見せ付けたリーホン。
そのうえダンスもありミュージカル風な演出あり、
さらに当日までに相当体もつくり込んだ様子。

とにかく中華圏の人々は、
何につけてもコストパフォーマンスを求めますから、
歌だけ聴かされても満足せず、
しかもコンサートは長時間にわたり、
アーティストにとっては本当に大変なことです。

リーホンの努力には学ぶところが多すぎで、

畏れ多くもあります。
それが良い方向に作用するのであれば素晴らしいと思います。
ただ、今後も良い音楽を創り続ける為の環境だけは、
どうか失わないでいて欲しいと思った夜でした・・・。

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